plamo6.2->setup memo

インストール

まずはplamo6.2の概要

比較的以前からあるディストリビューションです。元々はslackwareをベースに派生していたそうです。 パッケージシステムに気兼ねしないで色々といじれて楽しいですよ。

今回はDVDからインストールしています

アップデート

plamo linuxでは、パッケージのアップデート用のコマンドが用意されています。 [→参考]

環境設定

ユーザーの追加

# adduser

ビープ音を消す

readline ライブラリの設定ファイル(~/.inputrc, /etc/inputrc 等)を修正します。

set bell-style none

を追加します。

lsの色

~/.dir_colors で設定されています。

ktermだけ色の設定を変えています。

...

# Below, there should be one TERM entry for each termtype that is colorizable
TERM linux
TERM linux-c
TERM mach-color
TERM console
TERM con132x25
TERM con132x30
TERM con132x43
TERM con132x60
TERM con80x25
TERM con80x28
TERM con80x30
TERM con80x43
TERM con80x50
TERM con80x60
TERM xterm
#TERM kterm //コメントアウトしています。
TERM rxvt
TERM screen
TERM screen-w
TERM vt100
TERM konsole
TERM gnome-terminal
TERM Terminal

# EIGHTBIT, followed by '1' for on, '0' for off. (8-bit output)
EIGHTBIT 1

# Below are the color init strings for the basic file types. A color init
# string consists of one or more of the following numeric codes:
# Attribute codes: 
# 00=none 01=bold 04=underscore 05=blink 07=reverse 08=concealed
# Text color codes:
# 30=black 31=red 32=green 33=yellow 34=blue 35=magenta 36=cyan 37=white
# Background color codes:
# 40=black 41=red 42=green 43=yellow 44=blue 45=magenta 46=cyan 47=white
NORMAL 00	# global default, although everything should be something.
FILE 00 	# normal file
DIR 47;34 	# directory
LINK 00;36 	# symbolic link
FIFO 40;33	# pipe
SOCK 01;35	# socket
DOOR 01;35	# door
BLK 40;33;01	# block device driver
CHR 40;33;01 	# character device driver
ORPHAN 36;07	# symlink to nonexistent file

## kterm の設定を追加
TERM kterm
DIR 00;34 	# directory

## 追加はここまで。以下元のまま。

# This is for files with execute permission:
EXEC 00;32 

...

タイムゾーン

BIOSの時計は合ってるのに、システムの時刻がずれているとき。

特にずれていない場合もあるので、セットアップのときにちゃんと設定されている筈で、変な事をした拍子にズレてしまったのかもしれませんが、その対応。

/etc/rc.d/rc.S にBIOS時計からシステム時刻を設定する部分があります。 if [ -x /sbin/hwclock ]; then
/sbin/hwclock --hctosys --utc
fi
BIOSの時計にUTCでなく、現地時刻(日本の時刻?)を設定している時には --utc の部分を --localtime とします。

カーネルリメイク

デフォルトのカーネルコンフィグレーション

plamoデフォルトのカーネルコンフィグレーションは、/boot/configです。 これをコピーしてから、色々書き換えてみましょう。 # cd /usr/src/linux
# cp /boot/config ./.config

# make menuconfig

自分用のバージョン番号

もとのままでカーネルリメイクすると、モジュール類も上書きすることになってしまいます。

インストールしたモジュールは、/lib/modules/にバージョン名称毎のディレクトリを作って格納されています。

なので、バージョン名称を変えれば別のディレクトリに格納されることになり、 リメイク前のモジュールを上書きしないで済みます。

# make menuconfig の General setup の中で EXTRAVIRSION を設定する項目があります。 これを使うと、枝番を付けたようなバージョン名称をつけることが出来ます。

リメイクの実行

コンフィグレーションが終ったらモジュールとカーネルを作ってインストー ルします

(# cd /usr/src/linux)
# make bzImage 
# make modules
# rm -rf /lib/modules/(version)
# make modules_install
# cp arch/x86/boot/bzImage (/boot/vmlinuz)

マウントを簡単に

CD-ROM

/etc/fstabに登録しておきます(インストール時に登録済みになってるので書き換えます)。

リードオンリーで /mnt/cdrom にマウントできるようにする

[fstab]
/dev/sr0 /mnt/cdrom iso9660 user,ro,noautoexec,iocharaset=euc-jp 0 0

CFカードドライブ

USBカードリーダーの設定です。

  1. udevでデバイスファイルを判りやすくします(デバイス名の抽象化)
  2. fstabに設定します

udev

/etc/udev/rules.d/ の 10-local.rules(無ければ作る)に設定を追加します。

CFカードドライブにCFカードを挿すと、/dev/cfcard/というデバイスファイルが生成されます。 抜くと /dev/cfcard/ は消滅します。

# ※個別の機体に合わせて書き換える必要があります。
ACTION=="add",    KERNEL=="sd[c-z][1-9]", ATTRS{model}=="Compact Flash   ", SYMLINK+="cfcard"
ACTION=="remove", KERNEL=="sd[c-z][1-9]", ATTRS{model}=="Compact Flash   ", SYMLINK-="cfcard"

USBカードリーダーは、SCSIドライブとして起動時に認識されているので、デバイス名は /dev/sd? となります。 従って、読み書きできる区画は /dev/sd[a-z][1-9]となるはずです。

自分とこでは、HDDを2台内臓させていて、/dev/sda, /dev/sdb となっています。 udevで変なことにならないように、念のため sda と sdb が対象外となるように /dev/sd[c-z][1-9]としておきます。

udevadm info でデバイスを特定できるものを探しました。「ATTRS{model}=="Compact Flash "」を使うことにしました。

ATTRS{????}は、幾つもの階層で定義されていますが、複数のATTRS{????}を使うときには、複数の階層にまたがって選ぶと、 ルールとしては無効になってしまいます。一つの階層から選ぶか、ATTRS{????}は一つだけ使うようにします。

/dev からudevadm info を引くときは、# udevadm info -q path -n /dev/xxx でどこを引くべきか得られるので、 # udevadm info -a -p `udevadm info -q path -n /dev/sda` とする方法もあります。

書き換えたルールの適用は、# udevadm control --reload-rules を実行します。

fstab

/mnt にマウントポイントを作っておき、/etc/fstabに追加します。

[fstab]
/dev/cfcard	/mnt/cfcard	vfat	user,noauto,sync,fmask=133,iocharset=euc-jp 0 0

pkg-config

pkg-configは、プログラムををソースから生成するときに必要な情報を取り出して適切なオプションを生成してくれる役割を持ちます。./configureで呼び出されていたりします。

インストールしたときに *.pcファイルが保管されており、このファイルを読み出ししています。

自分でソースからインストールしていくと、/usr/local/以下にインストールされることが多い(指定可)のですが、セットアップ直後は /usr/local/を想定しない設定になっているようです。

なので *.pcファイルのサーチパスを追加設定します。

[/etc/profile]
PKG_CONFIG_PATH=/usr/lib64/pkgconfig
PKG_CONFIG_PATH=/usr/local/lib/pkgconfig:$PKG_CONFIG_PATH
export PKG_CONFIG_PATH

64ビット版ライブラリが /usr/lib64 にセットアップされていることを考えると、 /usr/local/lib64/pkgconfig とするべきでしょうが、ソースからインストールする際に敢えて lib64 にセットアップされるように オプションをつける必要がある( ./configureでオプションをつける )のを忘れそうなので、あえて /usr/local/lib/pkgconfig としています。

32ビット版ライブラリを明示的にセットアップする予定はないので、64ビット版、32ビット版を気にせずに、/usr/local/lib にセットアップすることにします。

ldconfig

サーチパスは、/etc/ld.so.conf で設定します。64ビット環境の設定がされていますが、64ビット版、32ビット版を気にせずに、/usr/local/lib にセットアップすることにしましたので、サーチパスを修正しておきます。

/opt/mariadb/lib64
/usr/local/lib ←この行を追加しました
/usr/local/lib64
/opt/kde/lib64
/usr/lib64/sasl2
/usr/lib64/pstoedit
/usr/heimdal/lib64
/usr/lib64/xulrunner
/opt/mysql/lib64
/opt/pgsql/lib64

PerlMagick

ImageMagickのインストールで、オプションを付けます。 $ ./configure --with-perl

Sylpheed

添付ファイルを保存するときの文字コード

G_FILENAME_ENCODING=@locale
export G_FILENAME_ENCODING

.xinitrcなどで環境変数を設定しておきます(plamo6.2では既に設定されていました)。

セットアップ

ソースアーカイブからセットアップしようとすると、 下記のように失敗します。

$ ./configure
$ make
.....
make[3]: ディレクトリ '/home/tsushiro/arc/sylpheed-3.5.1/libsylph' に入ります
  CCLD     libsylph-0.la
/usr/bin/grep: /usr/lib64/libgtk-x11-2.0.la: No such file or directory
/bin/sed: can't read /usr/lib64/libgtk-x11-2.0.la: No such file or directory
libtool:   error: '/usr/lib64/libgtk-x11-2.0.la' is not a valid libtool archiv
e
Makefile:566: ターゲット 'libsylph-0.la' のレシピで失敗しました
make[3]: *** [libsylph-0.la] エラー 1

plamo6.2のisoイメージにあるgtk+2には問題があるそうです。 アップデートしてみてください。

ハード構成

参考までに



tsushiro.s, 2003-2017.