重ね着手袋
重ね着する時のための手袋です.
袖付きの服の上に重ね着させようとすると、新しく着せる服の袖を通すときに、元から着ている服の袖が引っ張られて腕の付け根の方にどんどん寄ってしまいます。
これを防ぐために、元から着ている服の袖の腕にカバーをつけて、新しく着る服に引きずられないようにします。
こんな感じで「シャツの上にカーディガンを着せる」といったことが、やりやすくなります。
使い方
冒頭に書きましたように、服の上に服を着せるときに使います。
「手袋を手に嵌めます。」
「袖通しの紐がついてます。上から着る服の袖に通しましょう。」
「紐に芯を入れて、通しやすくしてるんですね。」
「紐を伝わせながら袖に手を通していくのです...」
「手袋を嵌めたら、袖を通しましょう。」
「上から着る服の袖を、腕の付け根に向かって引き上げるようにすると通しやすいみたいです。」
「袖を引き上げるときには、袖カバーで腕を包むように。」
「ん、だいたい通りましたね!」
「上から着た服の肩口を押さえながら、袖カバーを手袋ごと引っ張り抜いちゃいます。」
「はいっ!着れちゃいましたね!」
「いつもは、無理やり上から着せてもらって、脇のところから下の服の袖を押し込んでもらったり、袖口からピンセットを差し込んで引っ張り出したり、大変だったんです!
なんていうかその、、、、いろいろ差し込まれたりするのって、冷たいのが当たって変な感じだし、恥かしいじゃないですか!それに、せっかく重ね着したのに、腕のあたりがモコモコしてキツかったりして、なんとかならないかなぁ、って思ってたんです!」
というわけで、ご活用いただければと思います。
改良してみた
「改良してみたんだぜーー!」
「「しーちゃん、あいしてるよー♪」とか出来ちゃう。」
「動いても手袋が脱げなかったでしょ?」
(手袋を脱ぐ前に言うべき台詞なのでは。。。)
「というわけで、手首のところにゴムの輪を付けてみました。輪の一端だけ縫い込んでます。」
「手袋を付けるときには、ゴム輪を外しておく方が装着しやすいんですよ。」
「手袋に手を嵌めてから、ゴムを伸ばして手首に嵌めるようにします。」
嵌まりました。
作り方
手間は大したものではありません。滑りのよい生地を使いましょう。
「まずは材料です。袖通しの紐にするバイアステープ、手袋本体の生地、、、」
「あとアルミワイヤーを40cmくらいが必要ね。」
「先端に紐を挟み込んで、中表に手袋部分を縫うんですよ。」
「手袋部分を縫い上げた段階です。」
「わたくしの持ってる部分が、袖カバーになるんですね。」
「そして袖カバーまで縫ってしまいました。」
「ほつれ止めが出来る程度で十分だと思いますよ。」
生地が柔らかくて、しっかりしたかがり縫いとかは諦めて、最低限で済ませてます。
着せ替えてちょこっと使うだけですからねー。
「袖カバーまで全部袋にしないで、手袋部分だけを袋にしているのは、どうしてなの?」
「袖カバーまで袋にしてしまったら、袖カバーに腕を差し入れるときに元の袖が引き上がってしまうんです。ですから、袖までは袋には出来ないんですよ。」
「さて、ひっくり返しちゃいましょうか。」
「というわけで、手袋と袖カバーの部分が出来上がりです♪」
「袖通しの紐も縫わないといけないよね。」
「そうですね♪「
着せ替え手袋のときと同じで、袋にして先の方には芯を入れましょう。」
「芯には、アルミ線とか、ビニール被覆針金とかを使いますね。」
というわけで、出来上がりです。
「左右の手で使いますから、二つ作ってくださいね♪」
型紙
個人的な趣味の範囲でご利用下さい。
1/3サイズだとそれなりにほつれ止めされているのでマシなのですが、1/6サイズの服はだと切りっぱなしでほつれ止めしていないことが多いので、袖であれこれしているウチにほつれてしまったりします。
そういう意味だと、1/6サイズ用の方が必要性が高いように思います。
「大きさを調整して、私たち(1/6)のを作ってもいいよね!」
tsushiro, 2010.