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グラフィックス

セットアップするシステムは,plamo linux 4.21です。

フォトレタッチ

gimp2.4

入れるのはgimp2.4.1です。印刷機能は無効にしています

gimp2.2では不要だったのですが、2.4ではgtk+を更新する必要があります。plamo4.02にgimp2.0を入れようとしたときにも、gtk+の更新が必要だったのですが、うまくいかずに諦めたことがあったので、、、戦々兢々です。

ライブラリの更新〜gimpのインストール

gtk+ 2.10.13, GLib 2.12.3, Pango 1.12.2 に更新する必要がありました。 今回は、gtk+の更新にてこずりまして、作業は迷走しました。

普段は、ソースから追加してるのに今回だけ installpkg で追加などやったので、バージョン管理がどこかで変になっているのかも。

なので、作業手順とかそう云うのがわけわかんない状況。

  1. plamo4.22相当にアップグレードしようと、installpkgで xapディスク周りの比較的新しい更新パッケージを適用してみた。 → glib がエラーを起こして gtkを使うアプリが起動できなくなった。
  2. glibをソースから入れてfirefox以外はいちおう解決。 firefoxはplamo4.22のものだと(パッチがあたっている?)動くので、いちおうそれで。
  3. それはともかく、plamo4.22相当では pangoのバージョンがまだ低いのでソースから入れておく。 → gimp2.4の./configureで pkg-configのバージョンチェックが変。
  4. pkg-toolもソースから入れていちおう解決。 → gimp2.4の./configureで gtk のバージョンチェックも失敗していた。
  5. gtk+もソースから入れなおすことにする。その前段として cairo, atkもソースから入れる。
  6. libart 2.0 が無い、といわれる。パッケージとソースを混ぜ混ぜで入れてるうちに、バージョン管理がなんかおかしくなっているのかも。ともかくソースから入れてみる。(後述)
  7. PyGTKもバージョン不足なので入れる。伴って、PyObjectも更新が必要。 しかし、pygtk の make で pycairo.h が無い、とかのエラーになる。 しかし、/usr/lib/pkgconfig/pycairo.pcもちゃんとある。
  8. pkg-configのサーチパスから、/usr/lib/pkgconfig が外れてるんじゃないか? ということで、環境変数で指定してみる。
    $ export PKG_CONFIG_PATH=/usr/local/lib/pkgconfig:/usr/lib/pkgconfig
    んで、PyGTKのビルドは $ ./configure からやりなおし。とりあえず無事に通った。
  9. んで、ようやく gimp2.4.1 の $ ./configure --without-print が通りました。
  10. しかし、make で libart_lgpl/art_svp_intersect.h がありません。というエラーに。 libart 2.3.3 には入っていない模様。最新版(2.3.19)を探して入れる。
  11. gimp で $ ./configure → $ make → # make install このときも、ライブラリが作成されているので、# ldconfig を忘れずに。
  12. 無事に起動。やったー!

もはや、何が良くて、何が悪かったのかわかりません(笑)。 ともかく、動かせるようになってよかった。

結果としてソースから入れたもの

libart 2.3.3

ちょっとてこずったので、書いときます

ソースを展開して $ ./configure → $ make → # make install まではさくさく進みます。

しかし、pkgconfigに登録されてないので、gimpの ./configure で libartが無い!と云われて引っかかりました。

なので、pkgconfigの登録ファイルを手書きで作りました。

prefix=/usr/local/
exec_prefix=${prefix}
libdir=${exec_prefix}/lib
includedir=${prefix}/include

Name: libart
Description: LGPL version of the libart library
Version: 2.3.3
Libs: -L${libdir} -lart_lgpl_2
Cflags: -I${includedir}/libart-2.0
# cd /usr/local/include
# ln -s libart_lgpl libart-2.0

あとで入れた 2.3.19では設定ファイル(libart-2.0.pc)が生成されたので、 こんなことする必要はないはず。

gimp2.2

概要

入れたものはgimp2.2.13です。印刷機能は無効にしました。 fontconfig(2.2.3(?)), libpng(1.2.12(?)), libexif(0.6.13) を予め入れています。

なお,fontconfigは,gimpをmakeするときにそれらしいエラーが出たので,入れてしまいましたが シンボリックリンクを貼るだけで良かったのかもしれない,と後になって思うのです。

こんな風に

# cd /usr/X11R6/lib/
# ln -s /usr/lib/libfontconfig.la libfontconfig.la

gimp

$ ./configure --disable-print
$ make
#make install

んで、ライブラリサーチパスを最新の状態に更新します。shared libraryもインストールされるんですね。

# ldconfig

ユーザーインストール

最初に起動したときには「ユーザーインストール」になります。 案内に従ってポチポチとボタンを押していけばいいです。

読めないjpegがある

手元では、canonのデジカメ(といっても、canon製しか持ってませんが)の画像ファイルが読み込みできませんでした。

ダイアログでは「ファイルをオープンできませんでした」とか云われ、

コンソールでは「... plug-ins/jepg fatal error : セグメンテーション違反です」とか云われました。

libexifにパッチを当てるか最新版(0.6.13以降)に更新すると良いようです。

ちなみに、libexifのビルドが # make install が途中でエラーになってましたが、 ライブラリ等のインストールが終わったあとみたいで、この状態でgimpを makeしなおしたら読めるようになりました。


RAW現像

UFRaw

インストール

LittleCMSをいれておく必要があるようです。

あとは、$ ./configure → $ make → # make install

イメージビューア

irfan viewみたいなのと、VIXみたいなのが欲しいところ。 あと、画像加工の軽いやつ。Gimpまで使わなくてもいいよなー、という時のための。

danpei

サムネイルで画像ファイルを一覧します。サムネイルの生成にちょっと時間がかかりますが、任意の画像viewer・画像加工アプリを設定できます。

予め,gdk-pixbuf(0.9(?))を入れておく必要があります。


qiv

軽量画像viewer。ファイルセレクタ・ファイラーの機能は持っていないので、danpeiと組み合わせて使ってます。


ベクトルグラフィックス

Inkscape

インストール

LittleCMS, libsigc++(2.0以上), glibmm(2.4以上), gtkmm(2.4以上)が必要です。

ligsigc++ → glibmm → gtkmm の順番で入れます。littleCMSはとくに順番は関係ないと思います。 今回は

  1. littleCMS (1.16)
  2. libsigc++ (2.0.17)
  3. glibmm (2.6.6)
  4. gtkmm (2.6.17)
  5. Inkscape (0.45.1)
の順番で入れました。ライブラリを入れた後は # ldconfig としています。

Inkscapeも含め、それぞれ $ ./configure → $ make → # make install です。

イラストレーター用データを読み込む

イラストレーターで .svg 形式で書き出しします


タブレットを使う

wacom CTE-440 (FAVO4)です。

値段の安かった「コミックパック」を買ってきました。 付属ソフトが違うのと、マウスが付属しません。 あと、パッケージがどどーんと「コミックパック!」な感じ(^-^;。

セットアップ手順

参考にしたのは、 こちら とか、 こちら

全体的な流れはつぎのようになります

ここまでは、plamo4.21では設定済みになっています。 なので、実際には以下の作業を行います。

Xを設定する前に

デバイスファイル名が常に同じになるようにしておきます。 udevという機能を使います。

/etc/udev/rules.d/ に 70-wacom.rulesと云うファイルを作成します。 中には以下のようなテキストを書き込んでおきます。

DRIVER=="wacom", SYMLINK+="wacom" ※udevについては こちら とか、 こちら

再起動すると(しなくても?) /dev/wacom というデバイスファイルが出来ているはずです。

Xで使えるように設定する

xorg.conf内のServerLayoutセクションにinputdeviceを追加します。

InputDevice "Stylus0" "SendCoreEvents"
InputDevice "Eraser0" "SendCoreEvents"
InputDevice "Cursor0" "SendCoreEvents"

stylusがペン、eraserが消しゴム、cursorがマウス代用機能です

同じく xorg.conf に上記に対応するInputDeviceセクションを追加します。

Section "InputDevice"
    Identifier "Stylus0"
    Driver "wacom"
    Option "Type" "stylus"
    Option "Device" "/dev/wacom"
    Option "Mode" "Absolute"
    Option "KeepShape" "Off"
    #Option "TopX" "150"
    #Option "TopY" "200"
    #Option "BottomX" "16500"
    #Option "BottomY" "11950"
EndSection

Section "InputDevice"
    Identifier "Eraser0"
    Driver "wacom"
    Option "Type" "eraser"
    Option "Device" "/dev/wacom"
    Option "Mode" "Absolute"
    Option "KeepShape" "Off"
    #Option "TopX" "150"
    #Option "TopY" "200"
    #Option "BottomX" "16500"
    #Option "BottomY" "11950"
EndSection

Section "InputDevice"
    Identifier "Cursor0"
    Driver "wacom"
    Option "Type" "cursor"
    Option "Device" "/dev/wacom"
    Option "Mode" "Relative"
    Option "KeepShape" "Off"
    #Option "TopX" "150"
    #Option "TopY" "200"
    #Option "BottomX" "16500"
    #Option "BottomY" "11950"
EndSection

調整

調整用コマンド類は別途導入する必要があるみたいです。

linux wacom project で配布されているドライバに同梱されています。 アーカイブを解凍して、何もオプションを付けずにビルドすると、調整用コマンドだけが生成されます。 参考

$ ./configure
$ make
# make install
# ldconfig

おもな設定コマンドは以下のもの

xsetwacomの使いかたは、とりあえず こちらを参照。

筆圧調整はこんな感じ

$ xsetwacom set stylus PressCurve 0 15 80 100
らしいのですが、具体例は、実際に使ったら書きます

GIMP(2.2)で使う

  1. [ファイル]-[環境設定]-[入力機器]から「追加された入力機器の設定」
  2. デバイス「stylus0」「eraser0」「cursor0」のモードをそれぞれ「画面」にする


tsushiro.s, 2003-2006. [→戻る]