好き好きトラックイント2


ノートパソコンでもマウスを繋いで使ってませんか?でもマウスを繋いでいたら邪魔ではありませんか?たいていのノートパソコンは、マウスを繋がなくてもマウスカーソルを動かすことができます。それらが全て「使いにくい」と思い込んでいませんか?


・・・・という書き出しで始まった前回の続きでございます。

なお、使いやすいとか使いにくいとかあれこれ書いてますが、あくまでも私個人の主観に基づく意見ですので、メーカーさんの見解とは関係ありません。ある訳ないでしょ。


と書き始めた前回でしたが、肝心のところに辿り着いていませんでした。

そう!

小細工の紹介をしたかったのですよ!

でもその前に、トラックポイントの長所をもう少し考えたので紹介します。

(1. と 2. は前回紹介したので続き番号にします)

3. ドラッグしやすい

マウスカーソルを動かすのは人指し指、ボタンを押すのは親指で別々の指ですし、どちらの指も激しい動きはありませんので、ドラッグが楽です。マウスカーソルを動かすのも親指、ボタンを押すのも親指のトラックポイントやタッチパッドでは一工夫必要でしょう(右の親指でカーソルを動かし、左の親指でボタンを押し続けるのでしょうね。それでも十分いけるとは思いますが)。


4. ダブルクリックしやすい

前々から不思議だったんですが、ダブルクリックするときにはマウスを動かしてはいけないらしいのです。たぶん「仕様」なのだろうと思いますが、ダブルクリックをするときにはマウスがブレるんじゃないか」と仕様を決めるときに思わなかったんでしょうか?
それはさておき、ダブルクリックするときにマウスを使っていると、マウスに手をおいているのでブレやすいのです。年配の方がダブルクリックができなくて困っているのは、ダブルクリックしようとするとマウスがブレてしまうからでしょう。

しかし、トラックポイントなら話は簡単です。トラックポイントに触らないでボタンだけ二回押せばいいのです。触らないんだからマウスカーソルも動きません。安心簡単。

と言うことで安心して小細工の紹介に移ります。


小細工だ!


概略内容写真
1 滑り止めを削り取る 滑り止めのために表面についているギザギザ繊維を削り取ってしまう

ギザギザの刺激が強すぎるので削り取ってみました。確かにギザギザはなくなりましたが、削った分だけキャップが低くなってしまいました。これはテコの腕が短くなったような状態で、力は余計に掛けてやらなければいけないんですが、ギザギザがなくなったので少し指先が滑りやすくなっていて、滑らないようにいっそう力を掛けてやる必要がある・・・ということで、いまいち


そんならテコの腕を長くしてみよう。と云うことで第2案・第3案です。

概略内容写真
2 シーリング材で嵩上げ キャップの上の方に弾力性のある材料を盛りつけて嵩上げする

表面のギザギザを削ってしまうと、腕が短くなってしまうので、キャップを嵩上げしてみました。ここでは、キャップの表面にシーリング材を盛りつけてみました。

シーリング材というのは、水回りの防水のために目地に充填する材料で、そこらへんのホームセンターで普通に売られています。
買ってきたのはシリコン系のシーリング材で、ハミガキ粉のようなチューブに入っています。普通はチューブの先からゲル状の物体を隙間に押し込んでやります。しばらく放っておくと固まりますが、固まっても軟らかく、ぷにぷにとした触感があります。


工作方法

手順 作業 写真
1 キャップの周りにマスキングテープを貼って、キャップの横にゴムが付かないようにします。

※キャップは、表面の滑り止めを削り取っていないものを使います。
2 シーリング材を盛りつけます。材料が滑り止めとよくかみ合うように爪楊枝などでよく押し込んでやります。
3 シーリング材が固まったらマスキングテープを剥がして、カッター等を使って整形します。


結果 ですが、改善の余地ありと云うところでしょうか。

ぷにぷにしているので指先のフィット感があり、触感は文句なしにこれが一番です。嵩上げそのものの効果は、マシになっいるとは思いますが、よく分かりません。そもそも、ノートパソコンの場合はディスプレイを閉じるため、嵩上げと言ってもディスプレイにあたらない程度に抑えなければならず、1mmくらいが精一杯でしょう。


しかし、表面に少しでも油分が付くと、ぬるぬると滑りやすくなってしまいます。表面がのっぺりしている以上やむを得ないところですが、こうなると、消しゴムを掛けて油分を取り除かなければなりません。

ということで、かなりいい感じだがデリケート。なんですね。

これは、シーリング材と言うやつが水分油分をはじくようにできているので致し方ないところです。しかし、シーリング材はそこら辺にある材料なので調達するのに不便はありません。


・・・以上のことから、盛りつけるならゴムなんじゃないかと思っていたのですが、キャップが小さいので、そこら辺で入手できるゴム板を加工するのは無理がある。多分、作れるでしょうが、手間がかかる上に、耐久性に問題があるでしょ。そんなわけで何か無いかー?と思ってました。そしたら、ありました。

そこで、新材料の登場です。

概略内容写真
3 ゴムを嵩上げ キャップの上の方にゴムを盛りつけて嵩上げする

シーリング材による嵩上げ自体はいい感じでした。あとはシーリング材の材質がちょっと問題でした。そこで材質を変えてみます。

液体ゴムというモノが有ったのです。これならシーリング材と同じ要領でキャップの上にゴムを盛りつけることができます。

Tシャツに絵を描いたりするのを意図しているようなので、手芸屋さんに行ったら有るかもしれません。私は少し遠くのホームセンターの「ゴム売り場」の上の方の棚で見つけました。そういえば靴底に盛りつけるゴム(運動靴の補修材)なんてのも昔は売られていたような気がします。たぶんこれも液体ゴムでしょう。

工作方法はシーリング材の盛りつけとほぼ同じです。こちらの方が柔らくて液体状で、いったん盛りつけても、固まってくると体積が減ってきます。そのため、一気に盛りつけるというよりは、重ね塗りして盛り上げると云う感じになります。液体のときは色が薄くてピンク色なのですが、固まると色が濃くなって真っ赤になります。

幾らか盛り上げたらカッターで整形して出来上がりです。

前のやつ(シーリング材で嵩上げ)よりも良いと思うことはありませんが、前のやつで気になっていたところは気にならなくなったので、当分はこれで使ってみようと思います。


2001/06/10