いまをゆく
ローカル線で電車乗り。珠季さんアルテさんは一緒に鞄の中、、、のはずだったのです。
「んんー。誰も来ないよね。」
けれど、そのローカル線は超ローカル線。たまさん達が出てきても、眼につかないかも。
恐れと期待が入り交ってドキドキしながら一緒の席なのです。
「お日さまが気持ちいいよね〜。」
「海も静か、、。」
「もっと荒れ荒れで波飛沫を期待してたんだよね。」
「冬の日本海のイメージとはかなり違うけど、、」
「こんな天気の方が、すき。うん。」
朝から夕方までの一日中、海に沿ったローカル線を進んでました。
「今日は雪の日だね〜。」
「雪の日だね〜。」
「雪ですね、、。」
そして帰り道は例によって夜行列車。「あけぼの」B個室です。
「ねえねえアルテさん、もちょっと寄り掛かっていいかな。」
「うん。かまわない。」
「禁煙、、?」
「かばんの中だと、どしても乱れちゃうんだよね〜♪」
「ふむ。そう云われると、、、。」
「うーん。そんなに深刻に考えなくってもいいんだよ〜。」
夜が明ければもうすぐ上野。
そろそろ降り支度をしましょうかーー。
tsushiro, 2007.