某メジャーな少年向け週刊漫画雑誌。ツシロは10年くらい買ってます。
去年の暮れに変な読み切り漫画が載ってた。

便利屋で世直し大好きの石原さんが、非合法な存在であるカジノに正義の味方として乗り込んで、大暴れ。でも実は石原さんは都知事なのだ。カジノが非合法だからいけないんだ、合法なものとして都政に取り込んじゃえばいいじゃないか。と主張だけをして終了。
ちなみに「石原の慎さん」だそうである。

どう見ても、現実に存在している都知事の主張を漫画の形を借りて宣伝しているように見える。しかも、石原都知事がカジノを構想した理由は、公営ギャンブルで収入を得るためではなかったか。
オモテムキは繋がりがないからといって、内容のすり替えをしてるんですね。

なにこれ?一つの政治的主張に迎合するような真似をするとは、編集長さんは何を考えてるの?

こういう、搦手から攻めるようなやり方が流行ってるみたいだけれど、本当に議論が必要なことがらでさえも、なしくずし的に雰囲気を作ってしまってそのまま押し込んじゃえ、みたいなやり方は、アンフェアだ。

本来、政治的主張とは無縁であるべきと思うし、読者もそんなものが載るとは思っていないのだから、その政治的主張を取り巻いてどんな議論があるかも知らない子も多いと思う。掲載するのであれば、反論を含めて複数の意見を並べてあげるべき。

読者の大半は選挙権のない20才未満だと思うので、なんでこの雑誌でカジノのことを主張せにゃならんのかも理解できないところではあるんですが・・・。